中国地方の無人の共同湯について

「無人の共同湯」という響きは、温泉が好きな人にとっては、どこか魅力的な感じがするのではないだろうか。

温泉の本場ともいえる地域では特段珍しいことではないのかもしれないが、そうではない地域の人間に

とっては、ことさら魅力的で、かつ珍しい存在だと思う。

また、えてしてそんな温泉は、下手に湯が加工されたりせず、簡素な、施設であることがほとんどだ。

いろんなことをしようとすると、人手がかかるし、それによって、経費もかさみ、無人とすることも不可能だと思う。

今回は、そんな中国地方の「無人の共同湯」について、記してみたいと思う。

まず、島根県の古湯、海潮温泉の共同湯、かじか荘だ。名前から、旅館のようにかんじるけれども、ここは町が

管理している共同湯だ。大人200円を料金箱にいれ、スタンプを押して入る。

細長い7、8人は入れる湯船に、水道の蛇口から、源泉がざんざかかけ流されている。

とくにシャワーなどはない(と記憶しているのだが)。海潮はわりと最近泉源が変わったようだ。しかし、以前の

湯には残念ながら浸かったことがないため、比較はできないのだが、今の湯も自分は最高だとかんじている。

硫酸塩泉で、清澄な湯ではあるが、ほんのり硫黄の香りのする効く湯だと個人的には思っている。

続いて、鳥取県の東郷温泉にある寿湯。ここは温泉好きには、そこにいたる通路の狭さで有名な共同湯だ。

近くの散髪屋の方の管理する共同湯で、ここも200円を散髪屋さんに支払い入湯する。

東郷の集中管理の湯らしいのだが、70度の湯が、こちらも無造作にざんざかかけ流されている。

湯船は4人程度はいれば一杯のかんじだが、とても深い感じの湯船である。

全体が醸し出す雰囲気もなんとなく昭和で、とてもいい雰囲気である。

最後は、同じく鳥取の鹿野温泉にある今市集会所。ここもネーミングからは、とても温泉には思えないのだが、

それも魅力のひとつになっていると思う。

ここも4人程度はいれば一杯の湯で、バルブをひねると、湯中から源泉が投入されるパターンのセルフかけ流し

の形だ。ラドンを含有するタイプにはおなじみの湯中から投入するパターンだ。

約60度くらいの湯温であるので、投入しつづけると、こじんまりした湯船がたちまち熱くなる。

これは、あつい湯がすきな自分には嬉しい。また、水の蛇口もあるので、あまりに熱い場合は水をうめることも

できる。こういった温泉を探しながら、湯巡りをするのもひとつの楽しみだと思うし、こういった温泉のなかから

自分にぴったりの「いきつけの共同湯」といったものを持つことは、なかなかにかっこいいことではないかと思う。

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